靴底の豆知識2

オールソールや踵交換の行う目安について

別の記事にも書いていますが、踵(ヒール)交換はお勧めしますが、費用にもよりますが、余程気に入った靴以外はオールソールは費用対効果をよくお考えになられてから依頼してください。

踵交換について説明します

踵が靴底前部分と一体になっている成形底あっても理論的には交換は可能です。しかし、残念ながら技術的に修理不可になる場合もありますのでご注意ください。ただし底面がフラットなものは基本的には修理は出来ません。
修理が出来るものと出来ない靴の見分けを素人では容易に判断つかないのもがあります。その場合には、専門店や百貨店で購入される場合には店員さんに聞いてみることをお勧めします。一部のスーパーでは聞くだけ野暮です。どうしても購入前に確認したい方は写真をいくつかの角度からお撮りになり当店にメールを送っていただければ、すぐに修理の可否をお答えします。

ヒールはいくつかの素材に分かれています
 ・地面に近い部位は合成ゴム(5〜8mm程度)トップヒール層
 ・積み上げと呼ばれる素材(革再生品、発砲ゴムスポンジ、発砲EVA、木など)の層

理想はトップヒールがすり減りなくなる寸前。積み上げ層になる前。
しかし、そんなにうまくはいきません。積み上げ層になったら早めに修理依頼してください。
何故、このポイントで修理依頼が良いかというと費用が安く済むからです。踵全体とトップリフトのみの交換修理では費用は違います。しかし、どうせ交換するならヒール全体の方が修理前もっと長〜く使用できるのでは...。と思われる方もいるでしょうが、冒頭にヒール素材の層を解説しましたがトップリフトと積み上げ部分では耐摩耗が異なります。トップリフトの方が物性が優れているからです。簡単に言うとトップリフトと積み上げではすり減るスピードが違うのです。積み上げはどんどん摩耗していきます。

オールソールについて説明します

専門店、百貨店でお買った商品でも昨今は海外製などは修理不可の商品が多いです。修理屋では海外製でもオールソールを行ってくれる業者さんもいるようですがそれなりの出費になりますのでご注意ください。
国産でも今後は修理不可の商品が増える事はありません。
国産であればグットイヤーやマッケーなどは別です。基本的に修理可能です。

【令和3年1月26日】
 

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