革の種類と特徴

牛革

　長所:性別、年齢、鞣しと加工方法などにより作られる革に多様性があり、きめ細やかなボックスカーフかわ堅牢なオイルレザーまで表情もさまざま。耐久性があり加工もしやすく、基本の革というべき存在

　短所:特になし
  • カーフ　生後半年までの仔牛の革。薄くて軽く傷が少なくきめと繊維構造が細かいため、手触りのよい革に仕上がる。質の良さ、美しさや流通量の少なさから高価で、靴では高級なものに使われる。なお原皮のの重さが25ポンド以下の物を「スキン」と呼ぶ。
  • キップ　生後半年から2年くらいの牛の革。カーフに近いきめの細かさがあり、繊維の密度が高くなるためかーふよりも厚みがあり、比較的丈夫な革になる。カーフもキップも上質で高級な皮とされていて、日本以外ではこの2種類を区別していないと言われている
　
　ステア　25ポンド以上の原皮のうち、生後3〜6か月のうちに去勢され、生後2年以上のオスの成牛。カーフ、キップに比べきめ細やかさ、柔らかさには劣るが、厚みも強度もある。一般的な牛革靴に使われているのはこの革です。

馬革＜コードヴァン＞

　長所:きめ細やかで、コードヴァンにしかない独特のつやがある。履きじわの入り方が美しい。磨きが難しいぶん、やりがいがあって楽しい。
　短所:水が染みやすいためシミになりやすく、履きじわのあたりが毛羽立ちやすい。

豚革＜ピックスキン＞

　長所:薄くて丈夫で、張りがある。毛穴の模様に特徴があり、それを見せるための磨きのテクニックもある。
　短所:柔軟性があまりない。厚みがないので、靴のアッパーに使われることは少ない。

鹿革＜ディアスキン＞

　長所:肉厚で柔軟性があり、丈夫で質感もいい。表面に自然に現れるシボの模様が美しい。
　短所:厚みがあるためやや重い。生産量が少なく高価。銀面が伸びやすい。

山羊革＜ゴードスキン＞・羊革＜シープスキン＞

　長所:独特のしわ模様が美しい。山羊は厚くて丈夫、肌触りがよい。羊は軽くて柔軟性が高くフィット感がある。
　短所:特に羊は表面が弱くデリケート。山羊、羊ともしみがつくと取れにくい。

＜エクゾチックレザー＞

　クロコダイル
　リザード
　パイソン
　オーストリッチ
　シャーク
　スティングレイ

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令和3年3月4日

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